上司のパワハラでメンタルを壊した話【体験談】

大丈夫じゃなかった。でも誰にも言えなかった。 仕事・家庭とメンタル

うつ病が再発したのは「パワハラ」が原因だった

実は、上司のパワハラでうつ病になったのは、人生で初めてのうつ病ではありません。
初回のうつ病は、治療と休養のおかげでよくなり、服薬も終わって、通院もしなくなりました。
「やっと普通の生活に戻れた」と思っていた矢先――
たった10か月後に、うつ病が再発してしまったんです。

その原因は明らかでした。
上司からの執拗なパワハラです。

ポジションが上がるほど、圧力も強くなっていった

うつ病から回復したあとも、年齢とともに仕事上のポジションも少しずつ上がっていきました。
責任のある仕事も任されるようになり、それはある意味やりがいでもありました。

でも、上司の態度は違いました。
その人は60歳手前の男性で、「パワハラは正義」とでも思っているようなタイプでした。

  • 自分が明らかに忙しいときに限って、仕事を押し付けてくる
  • その仕事を必死に仕上げても、大声で長時間のダメ出し
  • 社内に響き渡るような声で叱責し、周囲に聞こえるように攻撃してくる
  • 「お前はこの仕事向いてない」「お前がいなくても〇〇君でいいじゃないか」など、人格を否定するような発言の連続

そんな言葉を毎日、何時間も浴びせられていたら、心が削られていくのは当然でした。

どこにいても追い詰められる感覚

あるとき、社外への出張に行っていたときにも、上司から電話がかかってきました。
「出先にまで連絡してきて説教か…」と、強い憂鬱を感じたのを今でも覚えています。

休まる場所がない。
会社にいても、外に出ていても、心が休まらない。
次第に、「もうどうでもいい」と思うようになっていきました。

「次に死ねって言われたら、やってやろうか」と思ったこともある

日常的に「死ね」「消えろ」などの言葉を浴びせられていました。
メンタルが壊れていたとき、
「次に“死ね”って言われたら、上司の机のはさみで手首を切って、血を見せてやろうか」
そんなことを本気で考えたこともあります。

でも、なぜかそのタイミングで「死ね」とは言われなくなった。
いま振り返ると、本当に不思議な出来事でした。

仲間の励ましと、それでも消えない痛み

つらい状況のなかでも、周囲の社員が声をかけてくれることがありました。
「よくやってるよ」「大丈夫?」――その言葉に救われたこともあります。

でも、やっぱり人格を否定され続けることは、本当にきついんです。
「お前の育ちが悪いからだろう」なんて、生い立ちを否定されるような発言まであって。

人格否定や人間そのものを否定するような“指導”は、どう考えてもおかしい。
言葉にするのは難しいけど、それはもう“暴力”なんです。

薬を飲みながら、4年耐えた末に

再発してからは、心療内科で再び薬を処方してもらいながら生活をしていました。
でも、パワハラは止まりません。

  • 忙しいときほど無理な指示が飛んでくる
  • ときどきパワハラのない静かな期間があるけれど、またすぐに戻る

薬を飲んでも、根本原因がそのままなら、回復なんてするはずがない。
そんな日々を4年続けていました。

そして、限界。社長に直接嘆願した

もう限界でした。
このままでは本当に自分が壊れてしまうと思い、会社を辞める覚悟で社長に直談判しました。

結果、社長は私の訴えを受け止めてくれました。

  • 上司との直接の会話を禁止
  • 部署も分けて、顔を合わせることもほぼなくなった

このときばかりは、社長に感謝しかありませんでした。

最後に:伝えたいこと

この体験を書くのは本当につらかったです。
フラッシュバックするような感覚もありました。

でも、この記事を読んでくれた誰かが
「自分だけじゃなかったんだ」
「相談してもいいんだ」
そう思ってくれたなら、書いた意味があると思っています。

恐らくうつ病になったことのある方であれば多くの人がそう思うかもしれませんが、私はうつ病は、薬だけじゃ治らないと思っています。
根本の原因を取り除かない限り、何度でも繰り返すと痛感しました。

「じゃあ、どうしたら再発しなかったのか?」
「パワハラにどう対処すべきだったのか?」

――このあたりは、また別の記事で書いていこうと思います。

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