「自分、うつ病かも?」と思いながらも、仕事を辞められない人は多いのではないでしょうか。
本当は休んだ方がいいのに、生活のため、責任のために無理して働いている——。
そんな経験をした自分だからこそ伝えたい、「メンタル不調と仕事」のリアルと向き合い方があります。
休むのが正解なのに、休めない現実
本当にしんどいとき、頭では「休んだほうがいい」とわかっていても、現実にはそう簡単にはいかない。
休んだ後の仕事がたまる不安、同僚の目、責任感、生活のための収入——。
自分も、布団から出られない朝も、心を押し殺して会社に行っていました。
でも、今ならはっきり言えます。「ずる休みでもいいから、休んだ方がいい」と。
罪悪感と向き合うための考え方
「体調が悪いので休みます」——メンタルの不調も立派な“体調不良”。
でも、それを口にすることすら難しいときは、少し無責任なぐらいがちょうどいいのかもしれません。
「どうにかなるさ」と思ってみる。
自分はそう思って、あえて体調不良を理由に休むようにしました。
もちろん、本当に体調が悪かったのですが、正直に言うよりは心がラクだった。
休む口実なんて、正直なんでもいいと思う。
「風邪をひいて熱が出た」とか、「お腹をこわして下痢が止まらない」とか、そういう体調不良を理由にして2〜3日休む。
それだけでも心は少しリセットされるし、何より“会社を休めた”という事実が自分を少しだけ守ってくれる。
ただ、ここで大事なのは「休んだから頑張らなきゃ」と思わないこと。
そう思うと、心の負担が一気にのしかかってくる。
休み明けに出勤しても、まだ治っていない感じでふわっとしてるくらいがちょうどいい。
まわりに「大丈夫?」って気を使われるくらいの自分でいい。無理に元気にふるまわなくていい。
月曜日のブルーにどう向き合うか
メンタルに不調を抱えていると、特に月曜日がつらい。
そんなとき、自分が実践しているのは——
「月曜はとりあえず会社に行くだけ。火曜から本気出す」というスタンス。
朝、布団から出られただけで合格。会社に行けたらさらにOK。
それくらいの“ゆるさ”でちょうどいい。
気合で乗り越えるよりも、うまく手を抜きながら、ゆっくり進むイメージ。
そんな“ゆるい前向きさ”が、意外と効果的です。
「頑張らないけど、怠けない」自分ルール
うつを繰り返して10年以上——
自分なりの答えは、「メンタルを壊してまでバリバリ働かないこと」。
バリバリ働かないと評価されない職場なら、それはもう仕方ない。
でも、回復してからは「無理はしないけど、怠けない」という自分ルールでやっています。
このバランス感覚が、再発防止にもつながっていると思います。
ただ、「怠けない」って聞くと、“ちゃんとバリバリやれってこと?”って誤解されるかもしれませんが、そうじゃないんです。
まわりがハイペースで働いていると、自分も合わせなきゃって思ってしまうこともあるけど、大事なのは“自分のペース”。
自分がメンタルを維持できる範囲で、できることをやる。それが自分にとっての「怠けない」なんです。
結果を出すとか、目に見える成果を出すとか、そういうことよりも、
「今日も無理せず働けたな」って思える毎日が、いちばん大事だと思っています。
メンタル不調と睡眠の関係
メンタルが不調なときに、自分が何より大事にしていたのが「とにかくたくさん寝ること」でした。
寝ている間だけは、仕事のことも悩みごとも考えなくていい。だからこそ、睡眠は心の逃げ場になります。
ただ、メンタルが不調なときって、逆に眠れないんですよね。
寝たいのに寝られない。そんなとき、自分はお酒に頼ってしまったこともあります。確かに飲めば寝られるけど、これはおすすめしません。やっぱり体にも心にもよくない。
じゃあどうしたかというと、メンタルクリニックで眠剤だけでも処方してもらうことにしました。
薬に抵抗がある人も多いと思います。自分も最初は「依存性があるんじゃないか」と不安でした。
でも、最近は依存性の少ないタイプもあるし、お医者さんと相談しながら使えば、安心して頼れる手段になります。
ちなみに自分は、
- お酒を飲む日は眠剤を使わない
- お酒を飲まない日は眠剤を使う
というふうに調整しています。これは主治医の許可を得たうえでのやり方です。
無理に我慢せず、信頼できる医師と相談しながら睡眠を整えることが、働きながらメンタルを守る一番の鍵になると思います。
まとめ
メンタル不調と仕事の両立は、本当にしんどい。
それでも生きていくために、働かなきゃいけない。
だからこそ、「少し無責任に」「ゆっくり回り道しながら」自分を守る工夫が大切です。
同じように悩んでいる人に、少しでもこの言葉が届いたら嬉しいです。
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