真面目じゃなくても、うつ病になる。私の体験とその理由

うつ病になった理由を考える うつ病のサインと気づき

※筆者の体験をもとに書いています

「真面目な人ほど、うつ病になりやすい」――。
この言葉を一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。確かに、真面目な人は頑張りすぎてしまう傾向があるため、そう言われる理由もわかります。

しかし、実際にうつ病を経験した自分としては、「それは半分本当で、半分は違う」と思っています。なぜなら、自分自身は「真面目です」と胸を張って言えるようなタイプではなかったからです。

自分は真面目なタイプではない

まず正直に言うと、僕はどちらかというと面倒くさがりで、だらしないところもあります。
締切をギリギリまで引き延ばしたり、完璧主義とは程遠い性格だったり。「自分は真面目だから頑張ってきた」とは思っていません。

それでも、うつ病になりました。

初めてうつ病になったきっかけ

初めて心身の不調を感じたのは、仕事と家庭の両方が大きく変化したときでした。具体的には、次の三つの出来事が同時期に起こりました。

  • 長時間労働によるストレスと疲労、そして慢性的な寝不足
  • 第一子の誕生(育児スタート)
  • 念願のマイホーム購入

本来であれば、家族が増えることやマイホームを持てることは喜ばしいことのはず。
でも、当時の自分にとっては、これらの変化が一気に重なったことで、精神的にも肉体的にも余裕がなくなってしまったのです。

睡眠時間2〜3時間、休日出勤も当たり前

当時は、残業や休日出勤も多く、1日2〜3時間の睡眠が続く日も珍しくありませんでした。
仕事ではトラブル対応に追われ、家では慣れない育児。心が休まる時間がなく、気づけば「なんとなく体が重い」「朝起きるのがつらい」といった状態が続いていました。

このとき初めて、「これは自分一人ではどうにもできない」と感じ、病院を受診。うつ病と診断されました。

「真面目だからうつ病になった」とは思っていない

周囲からは「真面目だから無理しすぎたんだよ」と言われたこともあります。
けれど、自分としては「真面目だから」ではなく、「どうにもならない状況が重なっただけ」と感じています。

もちろん、責任感が強かったり、完璧を目指す傾向のある人は、無理を重ねてしまいがちです。そういった意味で「真面目な人はうつ病になりやすい」というのは間違いではないでしょう。

でも、だからといって「真面目じゃなければ大丈夫」とは言い切れません。自分のように、特別真面目ではない人でも、環境の変化や慢性的な疲労によって、心が折れてしまうことは十分にあるのです。

喜ばしい出来事も、実はストレスになる

ここで少し補足したいのが、「子供が生まれる」「家を買う」といった本来ポジティブな出来事も、実は大きなストレス要因になり得るということです。

心理学では「ライフイベントストレス尺度(社会的再適応評価尺度)」という考え方があり、人生の出来事が心に与える負荷を数値化しています。この尺度では、子供の誕生や住宅購入も高いスコアを持ち、うつ病のリスク要因になりうるとされています。

つまり、「いいことだからストレスなはずがない」と思ってしまうのは、逆に危険でもあるのです。

自分は“環境の変化”に弱いタイプだった

振り返ってみると、自分はどうやら「環境が大きく変わること」に強いストレスを感じるタイプのようです。
新しい役割、新しい生活リズム、新しい責任――どれも「慣れるまでの間」が非常に苦しくて、不安定になりがちです。

これは「真面目かどうか」ではなく、性格的な特徴かもしれません。たとえ不真面目であっても、環境変化に弱い人は、十分にうつ病のリスクがあります。

「自分は真面目じゃないから大丈夫」と思っている人へ

この話を通じて、伝えたいことが一つあります。
それは、「自分は真面目じゃないから、うつ病とは無縁だ」と思っている人ほど、油断しないでほしいということです。

真面目かどうかにかかわらず、

  • 睡眠時間が不足している
  • 気がつけばイライラしている
  • 食欲や意欲が落ちている
  • 喜ばしいはずの出来事が重く感じる

そんな状態が続いているとしたら、それは心のSOSかもしれません。
無理をせず、自分の心の声に耳を傾けてほしいと思います。

まとめ:真面目さよりも「変化への耐性」に注目したい

うつ病になるかどうかは、単に「真面目か不真面目か」だけでは測れない――それが、僕自身の体験から得た実感です。
むしろ大切なのは、自分のストレス耐性や、環境の変化に対する反応を正しく理解することなのかもしれません。

そして、「うつ病は誰にでも起こりうる」という前提で、心のメンテナンスをしていくことが、これからの時代には必要だと感じています。

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