あまり「うつ病と診断された」経験のある人は多くはないでしょう。しかし、その診断はある日突然やってきます。
私も初めて診断を受けたときは、大きなショックを受けました。これからどうすればいいのか、何をすれば回復につながるのか、不安でいっぱいでした。
この記事では、私がうつ病と診断されたときの心境や、その後の行動について実体験をもとにまとめました。もし今、不安を感じている方がいれば、参考になればと思います。
1. 診断直後の心境
「うつ病です」と言われたときのショック
頭ではなんとなく覚悟していたつもりでも、実際に「うつ病です」と診断されたときは大きなショックを受けました。
私の周囲にも、うつ病になった人が何人かいました。しかし、そのほとんどが最終的に退職していくのを見てきました。そのため、自分も「もう終わりなのか」「この先どうなるのか」と強い不安と絶望を感じました。
けれど、今振り返ると、うつ病の経過や回復の仕方は人それぞれ違います。他の人と自分を比べる必要はなかったのかもしれません。うつ病は単純に「治る・治らない」だけでは語れないものだと、今では感じています。
2. まずやるべきこと
① 自分の状態を医者に確認する
うつ病には軽度から重度までさまざまなレベルがあり、自分がどの状態なのかを医師に確認しておくことはとても重要です。
私の場合、一番気になったのは「仕事を続けても大丈夫なのか」という点でした。そのため、診断を受けた際にしっかりと医師に相談しました。
② 薬を服用して様子を見る
医師からは、まずは薬を服用し、2~3か月様子を見るように指示されました。通院は週に1回。薬の効果が現れるまでには個人差があるものの、一般的には2~3か月かかるといわれています。
③ 自立支援医療を申請する(経済的な負担を減らす)
うつ病の治療には、継続的な通院や薬の処方が必要になります。その負担を軽減するために、自立支援医療の申請を行いました。これにより医療費の自己負担が1割になります。
申請には役所へ出向く必要があり、当時の私は「また会社を休まなければならない」と気にしていました。しかし、今振り返ると、治療のために必要な手続きなのだから、そこまで気負う必要はなかったと感じています。
④ 家族に報告する
うつ病と診断された後、家族の理解を得ることはとても大切です。
私も診断後すぐに家族に報告しました。すると、「しばらく仕事を休んだほうがいい」と勧められました。しかし、当時の私は「仕事を休んでも心が休まらない」と感じていたため、会社には行くことを選びました。
⑤ 会社に報告する
過去に関わった人の中には、うつ病になり退職していった人が多くいました。そのため、自分も退職を覚悟しました。
しかし、実際に会社に報告すると、まずは「定時退社を徹底するように」と言われ、無理のない範囲で働き方を調整することができました。仕事の負荷を軽減できたことで、少しずつ回復への道を進めることができたと感じています。
3. 診断後の過ごし方
仕事はセーブして無理をしない
仕事ができる状態であれば、できるだけ負担を減らし、回復を優先することが大切です。無理をすればするほど回復は遅くなる――これは、私自身の経験からも強く感じています。
ただし、もし「仕事を続けるのが難しい」と感じる場合は、迷わず休職を選択することをおすすめします。無理をして働き続けることで、さらに症状が悪化してしまうこともあるからです。
私自身、うつ病を何度か再発しており、その中で「もう仕事ができない」と思うほどの状態になったこともありました。そのときは休職せざるを得ませんでしたが、結果的にその判断が回復への一歩になりました。
「今の自分にとって何が最善なのか」をしっかり考え、必要なら休む勇気を持つことも大切だと思います。
休日はとにかく眠る(回復には睡眠が重要)
うつ病のとき、私はとにかく一日中眠かったです。医師からも「眠ければ寝なさい」と指示されていたため、家族の理解も得て、休日は寝室や居間でひたすら眠っていました。
また、医師からは「回復には、何も考えないことが大切」とも言われました。頭を休めることが、心の回復につながるからです。そのため、私は余計なことを考えないようにしながら、ただひたすら眠る時間を大切にしていました。
うつ病の回復には睡眠がとても重要だと実感しています。もし「疲れた」「眠い」と感じるなら、それは身体が休息を求めているサインかもしれません。無理をせず、しっかりと休むことを優先するのが良いと思います。
回復を感じるまで
もともと私は、休日でも朝早く起きて活動することが多かったのですが、うつ病になってからは朝起きることができなくなりました。目覚めても身体が重く、何をする気力も湧かない日々が続きました。
しかし、通院を続け、薬を服用し、仕事の負担を減らして約3か月が経ったころ、少しずつですが休日の朝に自然と起きられるようになってきました。それが、私にとって回復の実感でした。
回復には時間がかかりますが、焦らず、自分のペースで過ごすことが大切だと感じました。
4. うつ病は一度で終わらない
私は2013年に初めてうつ病の診断を受け、2年後に再発しました。調べてみると、うつ病は約50%の人が再発するといわれています。
私の場合、体調が良くなると「もう大丈夫だ」「元通りになった」と思い込み、再びハードワークに戻ってしまいました。しかし、今振り返ると、これが大きな間違いでした。
うつ病は、誰にでも起こり得る病気であり、一度かかったからといって二度とならないわけではありません。むしろ、一度経験したからこそ、「再発しないようにどう過ごすか」を意識することが大切だったのだと、今では後悔しています。
5. これからうつ病と向き合う人へ
うつ病と診断されたとき、心も体もひどく疲弊している状態だと思います。だからこそ、まずは 「休むことを最優先にする」 ことが大切です。もし体が動かないほどの状態なら、無理に何かをしようとせず、ただひたすら寝ているだけでもいいのです。
しかし、一方で私は「ずっと寝ていられないからこそ、うつ病になったのではないか」とも感じています。仕事や責任感、日々のストレスに追われ、休むことができなかった結果、限界を超えてしまったのかもしれません。だからこそ、診断を受けた今、これまでの生き方を見直し、「無理をしない」「しっかり休む」ことを意識してほしいと思います。
うつ病と向き合うために大切なこと
✔ 診断されても「終わり」ではない
うつ病は確かに辛いものですが、適切な治療を受けることで、少しずつ回復していきます。
✔ 自立支援制度を活用する
経済的な負担を軽減するために、自立支援医療制度を活用することで医療費の負担を1割にすることができます。
✔ まずは睡眠を優先する
回復には「何も考えずに休む」ことが必要です。眠れるときはしっかり眠るようにしましょう。
✔ 会社の対応次第で働き続けられることもある
退職を考える前に、まずは会社と相談して、働き方を調整することも検討してみましょう。
✔ 無理をせずに少しずつ回復を目指す
焦らず、自分のペースでゆっくりと進めば大丈夫。無理をせずに、一歩ずつ回復を目指していきましょう。
うつ病と診断された直後は不安や絶望感でいっぱいかもしれません。でも、今はまず 「休むことが大事」 だと意識し、自分を責めることなく、少しずつでも前に進んでいけるようにしていきましょう。
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