今回はシンプルですが「禁酒でメンタルが回復するのか?」というテーマで、私自身の体験談をシェアしたいと思います。
社会人生活とお酒の習慣
私は社会人になってから、ほぼ毎日お酒を飲む生活をしていました。一日の終わりの”儀式”のようなもので、ビール500mlを3〜4本飲むことも珍しくありませんでした。今思えば、仕事で嫌なことやストレスがあったとき、それを忘れたくてお酒に頼っていたのかもしれません。しかし、そんな生活が続く中、2023年にうつを再発してしまったのです。
うつ再発と薬の効果の限界

これまで再発は何度か経験していましたが、今回の再発はこれまでにない症状だったので、正直少し焦りがありました。「今回はまずいんじゃないか」と不安になったのです。病院の先生に症状を説明する際も、うまく言葉で説明できず、紙に書き出してまとめてから説明したほどでした。
仕事中も頭が回らず、会話の内容も覚えていない。頭がオーバーヒートするような感覚に襲われ、何も手につかない状態にまでなってしまいました。通院の頻度を増やし、薬の量も増えましたが、すぐに効果は感じられませんでした。
藁にもすがる思いで始めた禁酒
そんなとき、YouTubeで「お酒をやめればうつは治る」という動画を見つけ、藁にもすがる思いでその日からお酒をやめました。眠剤を使って寝ることはできましたが、驚いたのは翌朝です。気分が明らかに軽くなっていたのです。その後も禁酒を続けることで、2週間もしないうちに正常な状態に戻ったと実感しました。
禁酒の影響と年齢による変化
振り返ると、私はアルコールに依存していたのだと思います。妻からも「量が多い」と言われていましたが、ある程度飲まないと中途半端で落ち着かない感覚がありました。現在は、仕事が休みの日だけ晩酌をするようにしています。ただ、晩酌した日の夜は睡眠の質が明らかに悪く、2、3回目が覚め、翌朝の目覚めもスッキリしません。
そして最近気づいたのは、「なぜこれまでアルコールの影響をあまり感じなかったのか?」ということです。私はもともとお酒に強い体質でしたが、40代になってからは弱くなったわけではないのに、すぐ二日酔いになるようになりました。たぶんこれは、体が「そろそろお酒はほどほどに」というサインを出していたのだと思います。若い頃は体力があり、お酒を飲んで睡眠の質が悪くなっても問題にならなかったのかもしれません。しかし年齢を重ねることで、身体が回復しにくくなり、影響がはっきりと表れるようになったのでしょう。
お酒と眠剤の併用は絶対にNG
これは自分の実体験からの強い注意喚起です。以前、私はお酒を飲んだ後に眠剤を服用していました。たしかに1、2分でスッと眠れるので、当時は「楽だな」と思っていたのですが、今振り返ると、これは本当に危険な行為だったと反省しています。
アルコールと眠剤の併用は、医学的にも非常にリスクが高いと言われています。呼吸抑制や意識障害など、命にかかわるリスクもあるからです。私の場合、幸い大きなトラブルには至りませんでしたが、だからこそ「絶対にやらないほうがいい」と伝えたいです。
ノンアルコールの活用と小さな工夫
お酒が好きな人にとって、禁酒は簡単なことではありません。私自身、ビールが大好きなので、今はノンアルコールビールを飲むようにしています。最近のノンアルコールビールは驚くほどおいしいので、ぜひ試してみてほしいです。ただし、あまり飲み過ぎると夜中にトイレに起きてしまうので注意が必要です。
私の体験を通じてお伝えしたいのは、もしメンタルの不調に悩んでいるなら、試しに禁酒をしてみる価値があるということです。もちろん、個人差がありますし、専門家の指導を受けることも大切です。しかし、生活習慣を見直すことが、思わぬ改善につながるかもしれません。
まとめ
禁酒によって、私のメンタル状態は想像以上に大きく回復しました。薬だけに頼っていた頃とは違い、生活習慣を見直すことで体と心のバランスが整っていくのを感じました。
- 日々の晩酌が当たり前になっていたが、実はストレス解消という名目でアルコールに頼っていたこと
- 年齢とともにアルコールの影響が顕著になっていたこと
- ノンアルコール飲料の活用で禁酒を続けやすくなったこと
これらの気づきは、禁酒という選択をしたからこそ得られたものです。今、少しでもメンタルの不調を感じている方には、自分の生活を振り返るヒントとして禁酒を試してみる価値があると思います。
次回は、禁酒を続けるためのコツや習慣づくりについてお話ししようと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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